行政書士試験全般について
行政書士の試験は筆記試験だけです。面接はありません。
試験自体も全体的に「広く浅く」なので、他の法律系の資格と比べると非常に取得しやすいといえるでしょう。
試験の詳細について以下に簡単にまとめますが、最新の情報については必ず行政書士試験研究センターのHPを確認しましょう。
受験資格
特に無し
試験科目
- 行政書士の業務に関し必要な法令等(46問/択一と記述)
- ・憲法
・行政法
・民法
・商法
・基礎法学
- ・憲法
- 行政書士の業務に関連する一般知識等(14問/択一のみ)
- 政治・経済・社会
情報通信・個人情報保護
文章理解
- 政治・経済・社会
合格基準
次の要件のすべてを満たすことが必要
- 法令等科目の得点 満点の5割以上
- 一般知識等科目の得点 満点の4割以上
- 試験全体の得点 満点の6割以上
試験時間
3時間
試験日
11月の第2日曜日
(受験申し込みは8月上旬頃)
受験料
7,000円
試験についての問い合わせ先
行政書士試験の合格率について
行政書士の合格率について
合格率を含めた試験結果の分析は行政書士試験研究センター・試験分析に詳しく紹介されていますが、私なりに元受験生の視点からちょっと分析してみます。
年 度 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
平成22年 | 88,651 | 70,586 | 4,662 | 6.60% |
平成21年 | 83,819 | 67,348 | 6,095 | 9.05% |
平成20年 | 79,590 | 63,907 | 4,133 | 6.47% |
平成19年 | 81,710 | 65,157 | 5,631 | 8.64% |
平成18年(注1) | 88,163 | 70,713 | 3,385 | 4.79% |
平成17年 | 89,276 | 74,762 | 1,961 | 2.62% |
平成16年 | 93,923 | 78,683 | 4,196 | 5.33% |
平成15年(注2) | 96,042 | 81.242 | 2,345 | 2.89% |
平成14年 | 78,826 | 67,040 | 12,894 | 19.23% |
平成13年 | 71,366 | 61,065 | 6,691 | 10.96% |
平成12年 | 51,919 | 44,446 | 3,558 | 8.0% |
平成11年 | 40,208 | 34,742 | 1,489 | 4.3% |
平成10年 | 39.291 | 33,408 | 1,956 | 5.9% |
- 平成18年度(注1)
- この年から新しい行政書士試験に変わりました
- 平成15年度(注2)
- 私が合格した年です
旧試験の合格率のバラつき方がすごいと思いませんか?
平成13年、14年といきなり合格率が上がりこのまま合格率が上昇していくのかと思いきや、翌年の平成15年の合格率は3%以下でした。
平成15年の問題は、一般教養がアホみたいに難しかったんです。
おそらく、一般教養の足切り組みがたくさん出たんじゃないかな~
(私も自己採点したら、一般教養は足きりスレスレでした……っていうかむしろ足切りされたと思ってました)
平成14年の合格率が突出しているのは、問題自体にミスがあって全員一律に点数を与えた結果合格者が増えたという背景があります。
……それにしてもひどい数字ですが
新試験に移行してからは合格率のブレが若干少なくなった感じがしますね。
一般教養も極端に難しい問題はなくなってきたような気がします。
新しい行政書士試験の問題を見たけど、法律科目はそんなに違いを感じなかったけど、一般教養の点数がとても取り易くなっていると感じました。
そのおかげで、一般教養で足切りされる人がずいぶん減ったんじゃないかな?と思います。
受験者数も平成15年をピークに減少傾向だけど、ここのところ不景気だから今後また受験者数は増えるんじゃないかな、と思ってます。
別に順位を争う試験じゃないから、試験だけに関して言えば受験者全体の数が増えても問題ありません。
でも、合格後に開業する際ライバルが増えるということは覚悟した方がいいかもしれませんね。
行政書士試験の内容変更について
平成18年度から行政書士試験の内容が大幅に変更されました。
詳しくはこちら→行政書士試験全般について
私は旧試験で受験しているので、所々現在の試験内容とは違う部分もあります。
試験内容が変わっても、勉強内容には共通する部分が多いのでこのままコンテンツは残しておきますが、試験内容(受験科目とか、合否判定基準とか)は財団法人 行政書士試験研究センターまでご確認ください。