携帯電話は第4のライフライン
東日本大震災直後、情報を集める手段は携帯のワンセグかラジオだけでした。
携帯のワンセグは受信の感度の差が大きいので、お住まいの地域での受信状況を把握しておいた方がいいと思います。
(ちなみに私の実家ではチャンネルの受信さえもままならない状況です)
電気・ガス・水道の3つのライフラインが止まってしまい、極限状態に追い込まれていた時、ワンセグ携帯から流れる音と光はどれだけ心強かったことか。
また、電話はできなくてもメールは比較的つながりやすかったので、安否確認に大変役立ちました。
災害時において、携帯電話は「第4のライフライン」と言っても過言ではありません。
ただ、携帯電話のバッテリーって意外と早く切れるんですよね。
ワンセグで映像を見ていると、3〜4時間で電池切れ。
仕方がないので、映像は消して音声だけ聞いていました。
単3電池を使う充電器は備えてありましたが、乾電池も25本程度しか備蓄していませんでしたから、電気が戻るころにはほとんど使いきっていました。
その時の反省を踏まえ、携帯電話の充電方法を複数用意することにしました。
ここではフィーチャーフォン(ガラケー)の充電について、いくつか方法を紹介します。
スマートフォンの充電に関してはこちら 災害時のスマホ充電
携帯充電方法(1)単3乾電池
震災前から用意しておいた、乾電池式充電器です。
これは持ってる人も多いんじゃないかな。
使い捨てではなく、電池を入れ替えて何度も使えるタイプ。
コンビニで980円程度で売られているものです。
出張や旅行などにも便利です。
携帯会社ごとに差し込み口が違うので、注意しましょう。
古い携帯電話の中には使えないものもあります。
少し高価なタイプの充電器になると、それぞれのアダプタが付属していて、ひとつ準備しておけばどんな携帯電話でも充電できるものもあります。
(このタイプの充電器はコンビニでは見かけたことがないですね、家電量販店で探しましょう)
携帯充電方法(2)ソーラー充電
震災後なかなか手に入らなかったのですが、このようなものを購入しました。
ソーラーチャージャーです。
太陽光で蓄電でき、蓄えた電気を各種携帯電話(スマートフォン含む)、PSP、ニンテンドーDSなどに充電することができます。
太陽光だけではなくUSB経由でも充電できるので、普段はパソコン経由で蓄電し、旅行や出張などに持っていけます。
(残量が少なくなったら太陽光で補えるので便利)
各種携帯電話、PSPなどの充電アダプタがセットされています。
このようにして携帯電話に接続します。
(充電中は下のランプが3つつきます)
太陽光で蓄電中
窓際のテーブルに置いた状態でもソーラー充電をしています。
(右下の赤いランプがソーラー充電をしている合図。)
ソーラー充電器はお値段も色々なのですが、私が買ったのは3,500円程度の中容量タイプです。
満充電状態で、ガラケーを2台充電できました。
これがあるとないとでは安心感が断然違います。
サイズも小さく、持ち運びも苦にならないので遠出するときは必ず持ち歩こうと思っています。
ただ、太陽光での充電はやはり効率が悪いです。
晴れている日、パネルに垂直に光を当てるようにしないとなかなか充電が終わりませんでした。
携帯充電方法(3)車から充電
車のシガーソケットを使って携帯を充電することもできます。
シガーソケットからUSB電源を取るアダプタです。
右下の丸い部分を車のシガーソケットに入れて、
反対側でUSB電源が作れます。
ガラケーの場合は差し込み口がUSBのままだと充電できないので、このような
携帯電話とUSBを接続するケーブルを使ってつなぎます。
(このケーブルを使うと、パソコンのUSBからも携帯電話を充電できるので、地震の時以外にも使利です。)
追記
写真左側のdocomo用のケーブルは、充電に使えませんでした……
左のケーブルは、ケースの上に「通信ケーブル」って書いてありますよね。
これは通信専用のケーブルで、充電はできないそうです。
(充電できる通信ケーブルもあります)
右側のケースのように、「充電ケーブル」と書かれているものは大丈夫です。
こんな感じ。(右下の丸い部分をシガーソケットに入れます)
ちなみに、上で紹介したアダプタ類は全て100円均一で購入しました。
もう少しいいものだと、車のシガーソケットからコンセントを作るアダプタもあるようです。
車をお持ちの方はダッシュボードに常備しておくと安心です。