被災時に役に立ったもの、そうでないもの
あくまでも私の場合ですが、
電気の復旧はとても早かったです
被災翌日の夜には復旧してました。
役所の近所だったからだと思われます。
水道はずっと止まってました
地域によっても違いますが10日〜1か月以上後に復旧したと聞きました
水道管が直っても、マンションの給水タンクが壊れていると復旧まで時間がかかります。
ガスはプロパンなので、被災した翌々日には使えました
都市ガスの復旧は最低でも1ヶ月〜1ヶ月半かかる見込みです
ネットは被災した翌日に使えました
水は出ないのにネットはバッチリ繋がってて、やるせない気分になりました
ワンセグ携帯のテレビは被災直後から見られました
車のカーナビテレビも同様
テレビは見られませんでした
電気は通っていたのですが、アンテナがダメになっていたみたい。
携帯はしばらく通じません(通話・メール)
ドコモはかなり長い間繋がりませんでした。auは4日後位から使えるようになりました。
たまたまドコモの基地局がたくさん壊れてしまったのかな?
メールは被災した3日後位に受信だけならできました
自動的には受信できなくても、自分で新着メール確認をすると受信できました
こういう状況で、「用意しておいて良かったな」と思ったもの、「これはいらなかったな」と思ったものなどをメモしておきます。
被災時に役に立ったもの
厚底のスリッパ
部屋の中は、ガラスの破片・観葉植物の土・どこからかわいたホコリなど様々なものが散らばってまともに歩けません。
なるべく底が厚いスリッパを用意しましょう。
つま先が空いているものは危険です。
モコモコした素材のスリッパだと、ガラスの破片がくっついて危険です、なるべくシンプルなものを。
飲料水
災害時用の飲料水はネットで買い置きしてありました。(2L×10本)
全然足りませんでした。
もう少しストックが多いと安心だったかな……
ほうき・チリトリ・コロコロ
電気が止まると掃除機は使えません。
ガラスの破片などは速攻で片づけたいので、ほうきとチリトリは本当に助かりました。
絨毯の部屋には、ガムテープタイプの掃除用具(正式名称が分かりません……私は「コロコロ」と呼んでいます)を使いました。
サランラップ
水が出ないので、皿にラップをかぶせて食事をしていました。
普段から多めにストックしていたので助かりました。
未使用の灯油缶
水を貯めるために使いました。
本当は水を入れるための専用のタンクがあるといいのでしょうが、手に入らなかったので、未使用の灯油缶を使いました。
小さい懐中電灯(LED懐中電灯)
単1電池を使う大きい懐中電灯を持っている方は多いと思いますが、それに加えて細身の懐中電灯を用意することをお勧めします。
私は、夜の間は単3電池で使えるLEDタイプの懐中電灯を首から下げて生活していました。
(寝る時も首から下げていました)
電気が途絶えると夜は本当に真っ暗で、激しい余震の中で大きい懐中電灯を持ち出して逃げるのは意外と大変です。
揺れたら速攻で動けるように、身につけられる明りを用意しておいた方がいいです。
LEDタイプの懐中電灯は小さい割に意外と明るく、電球も長持ちします。
また、大きい懐中電灯を使うときは必ず片手がふさがってしまいます。
暗闇で物を探す時、細身の懐中電灯だと口にくわえて両手で物が探せるので便利です。
ライトがついたヘルメットが欲しい……けど、収納場所がないので見送っています。
液体歯磨き
水道が復活するまでかなり時間がかかりました。
水道が復活しても、しばらくは濁りが出ることもあるので、飲料水は本当に貴重です。
ペットボトルの飲料水は用意してありましたが、それで歯を磨くのはもったいないので、液体歯磨きを使って歯磨きをしていました。
携帯トイレ・ネコの砂
普段からお風呂の水を汲み置きしてある(入浴直前に風呂掃除をしてお湯を張り、湯船には必ず水がある状態にしています)ので、トイレの水を流すのはしばらく大丈夫でした。
でも、最後の最後に使うつもりで携帯トイレを用意しておきました。
ネコの砂は臭い消しに有効だそうです。
自転車・小さい空気入れ
震災後の移動手段は自転車が最強です。
私が使っている自転車(8,000円程度のママチャリです)が貴重な移動手段でした。
いざという時にタイヤの空気が抜けていると悲しくなるので、空気入れも用意しましょう。
道路の状態も悪く、いろいろな物が落ちていたりするのでタイヤの消耗は激しいです。
パンクを直すスキルを身につけておくと完璧!
また、自転車は盗難に遭いやすいのでしっかりした鍵をつけることも忘れずに。
エネループ
電気の復旧は意外と早かったです。
多分、区役所が近くにあったからだと思います。
仙台市の電気の復旧は、各区役所近辺から始めたらしいです、本当にラッキーでした。
電柱の破損もそんなにない感じだったしね……たまたま運が良かっただけかもしれませんが。
電気さえあれば、エネループは繰り返し使えますから、懐中電灯の電池切れもないですしね。
震災後、乾電池はなかなか手に入りませんでした。
数年前から「我が家の電池ALLエネループ化」を進めてきて本当に良かったです。
マスク
風邪を予防する……という本来の役目以外にも、「ホコリよけ」として役立ちます。
地震が起こると、家の中がホコリっぽくなるんですよ、なんでだろう。
寝る時もずっとマスクは付けたままでした。
寒さ対策にも有効です。
ホームベーカリー
電気が復活してからは毎日パンを焼いてました。
パンを1斤焼くのに必要な水は180ccです。
水は本当に貴重なので、少量の水で作れる食べ物って助かるんです。
パンの材料は常温で日持ちするのもポイントが高いです。
(強力粉・イースト・油(バターの代わりにサラダオイルでOK)・砂糖・塩・水)
私は普段レーズンやドライバナナを入れてパンを焼くので、栄養補給の面でも助かりました。
被災した時は、たまたま強力粉の在庫が10キロ、レーズンが1キロ、ドライバナナが900g程度あったので、餓死することはないかな、と思っていました。
圧力鍋とカセットコンロ・ボンベ
カセットボンベは災害時に必要だと思っていたので、普段から最低3本はストックするようにしてありました。
(被災時には4本強のストックがありました)
ただ、意外となくなるのが早いので短時間で調理する必要があります。
そこで重宝するのが圧力鍋。
汁ものは材料を入れて加熱し、加圧1分で火を止めればOK。
(実際に火を使うのは10分くらいかな)
ご飯だって加圧5分で炊けます。
ご飯は多めに炊いて(量が多くても、あまり加熱時間は変わらないです)、ラップに包んでおにぎりにして食べていました。
ワンセグ携帯・単3電池で繰り返し使える携帯の充電器・単3電池
被災直後、電気・ガス・水道・携帯電話・ネットが使えなくなり、情報を得る手段がほとんどなくなりました。
そんな中でかろうじて使えたのがワンセグ携帯とカーナビのテレビです。
情報がないと本当に不安なんですよ…… 被災直後は携帯のワンセグを24時間つけっぱなしでした。
ただ、ワンセグを使うとすぐに携帯が電池切れになるので、単3電池を入れて使う充電器で充電しながら使っていました。
最終的に単3電池を12本は使ったな……手動の充電器があると良かったかも。
ただ、ワンセグは地域によって受信できないところもあるので注意が必要です。
ウェットティッシュ・消毒用エタノール・精製水
病院が機能していない以上、ちょっとした風邪や食中毒が、文字通り「命取り」になります。
除菌タイプのウェットティッシュ、消毒用エタノール、精製水は多めにストックしてあったので何かと役立ちました。
消毒用エタノールは普段の生活でも掃除に使えて便利ですよ。
でも、これで手を消毒すると手荒れがすごかった
クッションなど
車で寝る時の必需品です。
運転席と助手席で寝るとお尻と腰が痛くなるので……
車で楽な姿勢でいられるように準備しておくといいかもしれません。
日用品ストック
トイレットペーパー・生理用品・ティッシュ・ラップなど、日用品は最低2ヶ月分はストックしてあるので、多少不安があるものの何とかなるかな?と思っていました。
私の日用品貯め込み癖が役に立ったかも……
あればよかったな、と思ったもの
ラジオ
ワンセグTVで情報収集していましたが、あまり有益な情報は得られませんでした。
気休め程度。
被災者側からすると、もう起きてしまった被害を延々と放送されても何の役にも立ちません。
そんなことより、家族や知人の安否、今いる場所は安全なのか、どこにいれば凍死せずに済むのか、給水車は来るのか……
そういった目の前の情報が切実に必要になってきます。
そういう情報は、ラジオの方がスピーディに得られたという話を聞きました。
(特に地域密着型のラジオ放送)
個人的な感想ですが、津波の映像を繰り返し流し続けた民放各局には、未だにハラワタが煮えくりかえっています
そんなもん映してる暇があるなら、避難所にいる人の顔と名前を映して一人でも多くの人の安否確認に貢献しろと。
個人情報?何それ美味しいの?
いたずらに被害の大きさばかりを伝える姿勢は、どこか「他人事・面白半分」な意識が透けて見えて、あまり気持ちのいいものではありませんでした。
ホットプレート
電気が復活すればこれで色々料理できますものね。
ガスが使えないお宅では、ホットプレートを使った料理ばかり食べていたと聞きました。
(都市ガスの復旧には1か月以上かかります)
火力はどうなんだろう、落ち着いたら電気屋さんに見に行ってみようかな。
軍手
片付けをするのに必須です。
ただ、軍手だけだとガラス片などで怪我をするから、ゴム手袋と併用すると良いと思います。
水や泥に触るときは軍手→ゴム手袋の順にすれば軍手が汚れずにすみます。
手の消毒液
とにかく水が手に入りづらいです、本当に水が貴重です。
でも、地震後は片付けや何やらで手が汚れます。 汚れた手のまま食事をしたりすると風邪の原因になったりします。
汲み置きした水でなるべく手を洗うようにしていましたが、手洗い後に消毒液できれいにできたらよかったな、と思いました。
折りたたみ自転車
震災後は電車やバスが運休したりするので、車が渋滞します。
それに加えて橋が壊れたり道路が寸断されたりすると、車でも身動きがとれません。
自転車での移動が一番早くて楽です。
我が家のママチャリが大活躍しましたが、自転車は非常に盗難に遭いやすいです。
できれば目の届くところで保管できる折りたたみ自転車がお勧めです。
テレビなどではあまり報道されませんが、震災地は治安が非常に乱れます、とても悲しい事ですが……
IHの調理器具
電気の復旧が早かったので、これがあればガスコンロの代わりになるかな、と思いました。
思い切って買っちゃおうかな。
赤ちゃんのおしりふき
体をふくのにいいんですよね、厚手だし肌に優しいし。
ウェットティッシュでもいいんだけど、薄いし小さいし、体をふくには使い勝手がイマイチ。
笛
建物の中に閉じ込められた時、自分の位置を知らせるのにいいらしいですね。
用意していなかったので、ちゃんと持っておけばよかったと思いました。
ひもをつけて首から下げられるようにしておくといいかも。
いらなかったもの、結局使わなかったもの
ろうそく
余震の中でどう使えと……倒れない保証がない限り 絶対使っちゃだめです。
燃えます。
携帯の災害掲示板・災害伝言版(171の電話?)
被災直後は全然繋がりません!
繋がるころには、普通に携帯のメールが使えるようになってました。
なんなの、あれ。
乾パン
結局食べなかったな…… 備えておくにこしたことはないんだろうけど。
パスタ
非常時の食料に多めにストックしてあったんだけど、パスタを食べるには大量の水が必要です。
水は本当に貴重になってくるので、パスタをゆでるために使うなんてとんでもないです。
水道が早く復旧する見込みがあるならいいと思いますけど……そんな保証どこにもないしね。
ただ、少ない水でゆでるか、ゆで汁ごと食べてしまうなら大いにアリです。
でも塩分多いしなあ、どうなんだろう。
乾麺は日持ちするし、スルッとと食べられるので非常食向きだとは思います。
専用の容器を使って、電子レンジでゆでるならいいんじゃないかな。
(パスタを電子レンジでゆでる専用の容器ってありますよね?)
やってみた事がないから分からないので、今度試してみようかな。
個人的には、非常食に乾麺を選ぶなら、無理してパスタじゃなくてもいいと思う。
そうめんやうどんなら、ゆで汁ごと食べてもさほど違和感ないし、蕎麦ならゆで汁は蕎麦湯になるし。
季節がら、そうめんの類はストックしていなかったんだけど、たまたま以前買って忘れてた「白石うーめん」を食べてました。
油不使用で麺が細く、お腹に優しいのでおススメです。